昨日は、よみうりカルチャー横浜「マリー=アントワネットを探して」第5回。
今回は革命勃発から、ヴァレンヌ逃亡まででした。
ヨーロッパ一の名門ハプスブルク家の皇女から、ヨーロッパ一華麗なベルサイユに君臨したフランス王妃マリー=アントワネットの後半生です。
「不幸になって初めて、人は自分が何者かわかるのです」
楽しいことを追い求める、華やかに美しいばかりの王妃は、もういません。
マリー=アントワネットは自分のためでなく、国王のため、子供たちのため、ひたすら生きようとしたのではないかと思うのです。
本来、賢い女性だったというマリー=アントワネットですが、強く偉大な母の元、自己肯定感が低い人だったのではないかと思います。
フランスに嫁いでからの母娘の書簡集は、フランス王妃になった後も、母から教え諭すような手紙が送られて、いつまでも大人として扱われないアントワネットが哀れに思えるのです。
華やかに着飾ったのも、もちろんフランス王妃としての自己プロデュースではあるでしょうが、極端な髪型や目まぐるしいスタイルの変化は、何かに追われるようでアントワネットの自身のなさが透けて見えるように思えてなりません。
今回は、1938年に公開された映画「マリー・アントワネットの生涯」を参考にしました。
素晴らしく美しいノーマ・シアラーのマリー=アントワネットと、タイロン・パワーのフェルセン。
オルレアン公爵のジョセフ・シルドクラウトが貴族そのものの気取った感じで見事です。
さて、9月17日からは「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 ベルばらは永遠に」が始まります。
会場で購入しようかと思いましたが、先にアニバーサリーブックは入手してしまいました。
観覧が楽しみです。
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