三菱一号館美術館で開催中の『ガブリエル・シャネル展』
雨模様ですが、閉幕が近いためか大盛況でした。
20世紀のファッションを変革したガブリエル・シャネルの軌跡を辿る展示。
“破壊の天使“ココ・シャネルが与えた衝撃を、時代や意匠に分けて、とても見やすくまとめられていました。
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普遍的なデザインは、現代でも着られるものも多く「着てみたい!」と思ったドレスやスーツがたくさんあります。
様々なリトルブラックドレスは圧巻!
繊細なレース使い、ビーズ刺繍、ビーズのタッセルも見事でした。
並べて観ると、シルエットの変化もですが、技術的に進化しているのも分かります。
現代に近づくにつれ、フィット感、シルエット、素材使い等が洗練されているのです。
いつも鋏を首から下げていたというシャネル。
シャネルの審美眼の厳しさを思わせます。
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後期の作品の中には、発表された当時、母が着ていた服や子供の頃の妹や私が着ていた服を思わせるものがあり、もちろん我が家にシャネルがあったのではなく、当時の流行だったのでしょう。
3歳か4歳の頃に、どうしても欲しくて買ってもらったスパンコールで刺繍がされたアイボリーのウールのワンピースを思い出したり、妹とデザイン違いで着ていた真っ赤な金ボタン付きのオーバーコートを思い出したり。
装苑の型紙で洋装店にオーダーすることもあり、パリ・コレクションは遠くても、今より世界のファッション・トレンドは、みんなの身近にあったのかもしれません。
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発表された当時、ジャージーのスーツは、どれほど斬新だったのでしょう。
現代のストレッチ素材ほど伸縮性がなくても、着やすくて動きやすく、シンプルなデザインは新鮮で、開放的な新しさを感じたと思います。
ショートボブにクローシュ、シャネルのスーツやドレスを纏い、パリの街を闊歩した女性たち。
大仰なジュエリーはやめて、モダンなコスチュームジュエリーを身につけて…
アクセサリーに使われたパート・ド・ヴェールの発色の美しさにも目を奪われます。
ガラスの芸術でした。
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ジュリエット・グレコのドレスとスーツにも感動。
私の中でジュリエット・グレコは黒衣に銀のリングと細いブレスレットのイメージがあるので、ソワレで着たコスチュームやドレスの色使いは新鮮に感じました。
ロミー・シュナイダーのドレスも、彼女の高貴で硬質な美貌を引き立てたのだろうと思います。
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以前、“マリー=アントワネットのモード大臣”ローズ・バルタンを18世紀のシャネルに例えたことがありましたが、モードだけでなくライフスタイルまで変えたデザイナーは多くはありません。
展示されていたCHANEL NO.5とシンプルなコスメ、キルティングのバッグ、ポインテッド・トゥのパンプスはシャネルのアイコンというより、もはや定番。
不滅の魅力です。
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今回の物販は手仕事にまつわるもの。
図録と書籍の他に、裁ち鋏が欲しくなりましたが、愛用の裁ち鋏があるし、以前のように物作りをしていないし。
そこで妹と一丁ずつ小鋏を購入。
可愛い。
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眼福の後は満腹を求めて、【Cafe1894】へ。
クラシック建築のためか、ここは、なぜか落ち着きます。
お腹いっぱいで、デザートが食べられない!
残念すぎる…
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帰りはロブションでパンを買う定番コース🥐
強い雨にも合わず、良い一日でした。
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