マリー・アントワネットと香り

マリー・アントワネットというと、『ベルサイユのばら』のイメージからか、薔薇が連想されることが多いように思います。

もちろん薔薇の香りは、とても好んでいたようで、ローズウォーターや入浴用のサシェなどを愛用していました。


アントワネットに香水、化粧品、香り付手袋などを調香していた一人が、ジャン=ルイ・ファージョンです。

ファージョンに1781年の初夏に依頼した品に、「プチ・トリアノンを香水瓶に閉じ込めたような」香りと、「男らしくエレガントで威張ったところのない男性」へ捧げる香りがあります。

この逸話は、2012年宝塚歌劇団星組公演『ジャン・ルイ・ファージョン ー王妃の調香師ー』にも描かれていました。


アントワネットは、愛したプチ・トリアノンに8年後に別れを告げることになろうとは、この時、想像もしなかったでしょう。

『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』 | 星組 | 日本青年館大ホール | 宝塚歌劇 | 公式HP

公演期間:9月25日(火)~9月30日(日)  一般前売:8月26日(日)この公演は終了いたしました(2012年)作・演出/植田景子 参考図書 Elisabeth de Feydeau : "Jean-Louis Fargeon, parfumeur de Marie-Antoinette", Editions Perrin / Etablissement public du Musee et du domaine national de Versailes 2004. エリザベッド・ド・フェドー著「マリー・アントワネットの調香師」、田村愛訳、原書房2007年 [解 説]  大革命前後のフランスを舞台に、王室御用達の香水商として王妃マリー・アントワネットの心を捉えた実在の人物ジャン・ルイ・ファージョン、その波乱の生涯を描いたミュージカル。贅の限りを尽くしたロココ時代のフランス王宮で、王侯貴族たちと親交を結びながらも、進歩的な教育を受けて育ったジャン・ルイは「すべての人間は平等である」という考えを捨てることはなかった。王制廃止へと時代が動く世相に共鳴しながらも、花を愛でる純粋な王妃の姿を知ったジャン・ルイは、彼女へ秘めた想いを抱くようになる。大きな歴史のうねりに翻弄され、自らの信念と許されぬ想いの狭間に立たされたジャン・ルイの前に、狂気と化した革命の足音が近づいてくる…。

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ジャン=ルイ・ファージョンは、エリザベト・ド・フェドー著「マリー・アントワネットの調香師 ジャン・ルイ・ファージョンの秘められた生涯」に詳しいです。


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