ルイ16世の善政

ルイ16世というと優柔不断、愚鈍、オタクなどのイメージを持っている方が多いでしょう。

しかし、ルイ16世は頭脳明晰で語学堪能、特に物理、科学、地理、歴史には博学で、よく知られていることですが、ギロチンの刃を斜めにした方が良いとアドバイスしたのもルイ16世です。

フランス革命を上手く終息に導くことができなかったのが、ルイ16世の評価を下げたと思われますが、革命勃発前の治世は善政といえるものでした。


革命勃発の要因の一つにフランスの財政難がありますが、最初に経済立て直しを図ったのはルイ16世。他にも、残虐に行われていた刑罰を人道的にしたこと、寛容令でカトリック以外の教義の人にも戸籍を与えたこと、小麦の不作に備えてジャガイモの普及に務めたのもルイ16世です。

アメリカ独立戦争への支援も功績の一つに挙げられます。フランスの財政を更に逼迫させた一面もありますが、決してイギリスへの対抗心だけで独立を支援したのではありません。フランス海軍の勝利はアメリカ独立戦争時のことですが、海軍増強もルイ16世が成したことです。


ルイ16世の評価は近年、研究が進んでいます。



薔薇の小部屋

Stile-VENERE 知るを楽しむ歴史とファッション

0コメント

  • 1000 / 1000