二人の皇女の人生

マリー=アントワネットとマリー=ルイーズは、ハプスブルク家に生まれ、外交政策の一環としてフランスに嫁いだ大公女です。


マリー=アントワネットはフランス王国ブルボン朝5代目の王ルイ16世妃、マリー=ルイーズはフランス帝国ボナパルト朝初代ナポレオン1世妃。

マリー=アントワネットの結婚は1770年5月16日、マリー=ルイーズは1810年4月1日です。この間にフランス革命が起こり、フランス革命戦争、ナポレオン戦争の末、神聖ローマ帝国は消滅。マリー=アントワネットの父フランツ1世シュテファンは神聖ローマ帝国皇帝でしたが、マリー=ルイーズの父フランツは神聖ローマ皇帝フランツ2世からオーストリア帝国皇帝フランツ1世になりました。マリー=ルイーズの父は、アントワネットの甥に当ります。


二人の皇女は40年の時を経て、同じコンピエーニュで花婿に迎えられました。


ヴェルサイユ宮殿を華麗に彩った王妃は革命広場で最後を迎えますが、テュイルリー宮殿で質素に暮らした帝妃はパルマ女公として穏やかな晩年を迎えました。






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