秘めた手紙

マリー=アントワネットとハンス=アクセル・フォン・フェルセン伯爵の手紙が、最新技術で解明されています。

二人の往復書簡は、ほとんどがフェルセン伯爵の弟ファビアン等、親族により焼却されたりしたようです。
スウェーデン王家に使えるフェルセン家としては、スウェーデンとフランスやオーストリアとの外交問題に関わり、もちろん一族の名誉にも関わる書簡。
隠匿するしかなかったのでしょう。
フェルセン伯爵は、手紙の写しを日記に残すほど几帳面で、それら全てを探して消滅させるのも大変だったと思います。

現存する二人の往復書簡をまとめた「マリー・アントワネットの暗号」を読んで思ったのは、“知りたいけれど知りたくない“



会ったこともないフランス皇太子ルイ=オーギュストと14歳で結婚し、他国で一人ぼっちの少女が、初めて心をときめかせた青年への生涯かけた想いを、暴くのは哀れに感じたのでした。


薔薇の小部屋

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