2024.09.25 10:37ハプスブルク家最後の皇帝よみうりカルチャー横浜「西洋史を読み解く」最終回の今日は、オーストリア帝国の崩壊がテーマでした。王弟マクシミリアン大公はメキシコで処刑、皇太子ルドルフはマイヤーリンクで情死してしまい、ハプスブルク家は後継者問題に直面します。皇位継承者になったのは、皇帝フランツ=ヨーゼフの甥フランツ=フェルディナント大公ですが、彼はゾフィー・ホテクとの貴賎結婚で、妻と子供たちには皇族の権利が与えられませんでした。フランツ=フェルディナントとゾフィーはセルビアを訪問した際、暗殺されてしまいます。これが第一次世界大戦のきっかけとなるサラエボ事件です。
2024.09.23 22:55コミュニケーション演習休日振替の昨日から、1年生後期授業が始まりました。今期は「コミュニケーション演習」を担当します。約20名の学生は、全員キラキラネーム✨振り仮名がないと名前が読めません。
2024.09.12 11:45ウィーン世紀末と万国博覧会よみうりカルチャー横浜「西洋史を読み解く」昨日は世紀末のウィーンでした。1858年から始まったウィーンの環状道路、リングシュトラーセの周辺には国会議事堂、市庁舎、王宮歌劇場、美術史博物館と自然史博物館などの公共施設と、貴族や富裕層の邸宅が建設されます。これらの建物は、ヘレニズム様式、ゴシック様式、バロック様式などを模した歴史主義建築の建物でした。この建築群は世紀末のウィーンで活躍した建築家たちの作品です。ウィーンでは画家のクリムト、エゴン・シーレ、ココシュカ、音楽家のマーラー、シュタルンベルクなど世紀末を彩った芸術家がいました。ウィーン世紀末は、アール・ヌーボーやアール・デコへと続く芸術・文化の先駆けといえるでしょう。1873年5月1日にはウィーン万国...
2024.09.05 09:23宝塚版『ベルサイユのばら』の不思議今年は宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』初演から50年。上演時のトップスターの個性に合わせて「オスカル編」「オスカルとアンドレ編」「フェルゼン編」「フェルゼンとマリー・アントワネット編」と様々に、大劇場・東京宝塚劇場で17回、地方公演・全国ツアーで13回、海外公演2回。地方公演・全国ツアーで外伝が、「アンドレ編」「ジェローデル編」「ベルナール編」。「アンドレ編」は大劇場・東京宝塚劇場でも上演されました。以前は人物と宮廷社会にスポットが当たっていましたが、平成から革命色が強くなり、ロベスピエール(1758.5.6~1794.7.28)やベルナール・シャトレの出番が増えています。原作の『ベルサイユのばら』は、池田理代子先生のインタビューなどを拝読すると、オス...
2024.09.02 11:00ポール・ポワレと『琥珀色の雨にぬれて』先日、ライブ配信で宝塚歌劇団月組全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『Grand TAKARAZUKA 110!』を見ました。『琥珀色の雨にぬれて』は、第一次世界大戦後のパリを舞台に、空軍を除隊したクロード・ド・ベルナール公爵とマヌカンの女性シャロンの儚い恋を描く物語です。ベル・エポックは遠く、世界恐慌前の爛熟期。まだ珍しい自動車、1922年に登場するル・トラン・ブルー、ヨーロッパとトルコを繋ぐオリエント急行など時代の息吹を感じるセリフや場面が散りばめられ、台頭する新興勢力の資産家と旧世界の貴族の対比も見どころです。ヒロインのシャロンはポール・ポワレ(1879.4.20~1944.4.30)のマヌカンとして名を馳せるのですが、ポール・ポワレも時代の象徴...