11月2日はマリー=アントワネットの誕生日です。
1755年にオーストリアのホーフブルク宮殿で生まれたマリア=アントニアは、1770年5月16日にフランス王太子ルイ=オーギュストと結婚して、マリー=アントワネットとしての人生が始まりました。
14歳と15歳の若い二人の結婚は、長きにわたるオーストリアとフランスの確執を、幸福な未来へ導く結びつきのはずでしたが、時代の波は容赦なく二つの国を引き裂き、外つ国から来た王妃は犠牲となるのです。
マリー=アントワネットの贅沢は国を滅ぼしたといわれますが、王室の予算は当時のフランスの国家予算の6%。
その中にアントワネットの経費が含まれていました。
また、意外に倹約家のマリー=アントワネットは、コーディネートを変えてドレスの着回しをしていましたし、豪奢なドレスを着るのは特別な日だけで、普段は簡素なドレスを好んで着ています。
根拠のない噂が一人歩きして、真実のように誤解されていく恐ろしさ。
マリー=アントワネットの悲劇は、悪意で作られたイメージが引き起こしたともいえます。
運命に翻弄された王妃はアントワネットだけではありませんが、これほど多くの人に知られ、数多の物語や映画、舞台作品に取り上げられた王妃はいないでしょう。
また、ファッションやインテリア、食の世界でも、アントワネットほどインスピレーションの源になった王妃はいないと思います。
麗しい王妃を偲ぶ、誕生日です。
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