2024.09.12 11:45ウィーン世紀末と万国博覧会よみうりカルチャー横浜「西洋史を読み解く」昨日は世紀末のウィーンでした。1858年から始まったウィーンの環状道路、リングシュトラーセの周辺には国会議事堂、市庁舎、王宮歌劇場、美術史博物館と自然史博物館などの公共施設と、貴族や富裕層の邸宅が建設されます。これらの建物は、ヘレニズム様式、ゴシック様式、バロック様式などを模した歴史主義建築の建物でした。この建築群は世紀末のウィーンで活躍した建築家たちの作品です。ウィーンでは画家のクリムト、エゴン・シーレ、ココシュカ、音楽家のマーラー、シュタルンベルクなど世紀末を彩った芸術家がいました。ウィーン世紀末は、アール・ヌーボーやアール・デコへと続く芸術・文化の先駆けといえるでしょう。1873年5月1日にはウィーン万国...
2024.08.30 06:24『歴史と物語の関係「レ・ミゼラブル」の世界 1832年のパリ蜂起』よみうりカルチャー横浜 公開講座『歴史と物語の関係「レ・ミゼラブル」の世界 1832年のパリ蜂起』を開講します。ミュージカルや映画でも知られる「レ・ミゼラブル」「ああ無情」のタイトルで本を読まれた方もいらっしゃると思います。この講座では、オルレアン朝ルイ=フィリップ1世の時代を背景に、激動の歴史、複雑に絡み合う人間関係、そしていつの時代も変わらない様々な愛をテーマに進めます。日程 11月2日土曜日時間 10:30~12:00お申込み、お問合せは下記からお願いします。
2024.08.29 08:50ハプスブルクの悲劇昨日の、よみうりカルチャー横浜「西洋史を学ぶ」のテーマは、ハプスブルクの悲劇でした。栄華を誇ったハプスブルク家を襲う死の影。ミュージカル『エリザベート 』では、終盤の悪夢の場面です。オーストリア帝国が、オーストリア=ハンガリー二重帝国に変貌した頃、皇帝プランツ=ヨーゼフの弟マクシミリアン大公は、兄と同等の皇帝の座を得ようとメキシコへ向かいました。しかし、マクシミリアンを待っていたのは保守派ばかりではなく、多数の共和派もいたのです。1868年、僅か3年余りでマクシミリアンの夢は潰えました。マクシミリアンの死で、すっかり気力を無くした母ゾフィーは、その5年後の1872年に肺炎で死去。最後を看取ったのはエリザベート でした。エリザベート の従兄弟の子、バイエ...
2023.10.11 13:00カサノヴァのネットワークよみうりカルチャー横浜10月期『西洋史を読み解く』11日から始まりました。今期のテーマは「18世紀の冒険者たち」です。第1回に登場したのはカサノヴァ。その一生で1000人の女性とお付き合いしたという、伝説のモテ男ですが、それだけでは語れない。カサノヴァはただ女性にモテただけではなかったのです。女性だけではなく男性も惹きつけ虜にする魅力は、明晰な頭脳と繊細な心配りに加えて、身だしなみや物腰の良さもありました。ルイ15世やポンパドゥール侯爵夫人、ジョージ3世、エカテリーナ2世、ベルニス司教、フランクリン、ヴォルテール、ダ・ポンテ…国家元首、貴族、学者、政治家などなど、一介の冒険者が出会えるとは思えない錚々たる顔触れです。カサノヴァの生涯を辿ると、他にも意外...
2023.10.03 10:00日本工業大学生涯学習センター 近世歴史考教室 秋期開講しました日本工業大学生涯学習センター 生涯学習センター オープンカレッジ秋期 近世歴史考教室「貴族、市民、革命家、それぞれの1789」開講しました。今期は、ルイ16世が引き継いだ負の遺産、ルイ16世の治世、革命へ至るまで、革命の推移を、それぞれに立場から考える半年です。皆が正義と信じ、新しい時代に賭けた夢。怒涛のような日々の中を、それぞれの思いを胸に駆け抜けた人々。今回は、目まぐるしく変化する時を追いながら、生きた人にスポットを当て行こうと考えました。継続の方も新規の方にも楽しんでいただけることを願っています。今日のご褒美スイーツは、ハロウィンのシュークリーム🎃
2023.09.27 10:30「1789ー1799 フランス革命の10年」最終回今日は、よみうりカルチャー横浜「1789ー1799 フランス革命の10年」最終回でした。革命前夜のフランス各地の騒乱から始まり、バスティーユ襲撃、ヴァレンヌ逃亡、ルイ16世の最期、マリー=アントワネットの裁判、テルミドール9日のクーデター、ナポレオンの登場、フリュクティドール18日のクーデターと続き、ブリュメール18日のクーデターで統領政府が成立するまでの全6回。10年間の劇的などという言葉では表現しきれない時代のうねりを、どのように伝えていこうかと考え、今回は日にちと時系列にこだわって進めました。大きな出来事の間にも日々の変化が大きく、一つの出来事を取り上げると一刻ごとの変化が大きいのです。命に関わる事柄さえ、たった一日で変わる恐ろしさ。この時代を生...
2023.09.24 17:25「18世紀の冒険者たち」よみうりカルチャー横浜の10月~12月の講座「18世紀の冒険者たち」のお知らせです。今期は、小説や演劇、アニメ等にも登場する人物たち。カサノヴァ、シュヴァリエ・デオン、ボーマルシェ、サン=ジェルマン伯爵、ジャンヌ・ド・ラモット、カリオストロ伯爵を取り上げます。カサノヴァ、サン=ジェルマン伯爵は宝塚歌劇の「CASANOVA」(2019年 花組)、「瑠璃色の刻」(2017年 月組)、カリオストロ伯爵は9月29日に開幕する宙組新トップスター芹香斗亜さんと春乃さくらさんの御披露目公演「PAGAD」の主人公。シュヴァリエ・デオンは「シュヴァリエ ~Le Chevalier D'Eon~」というアニメ、マンガ、小説が冲方丁さんの原作で展開されています。ボーマルシェ...
2023.08.31 08:45ジョブtaviに参加しました「13歳のハローワーク」からお声掛け頂き、「ジョブtavi」に参加しました。これは、留学生を訪問受け入れして、それぞれが将来を考えるアドバイスや、仕事についてお話しするものです。私はファッションの仕事を考えている学生6名を担当させて頂きました。年齢も出身国も別々の学生ですが、それぞれ日本で働きたいという方々です。昨日の事前説明会で、大学や大学院を修了して年齢層が高く、目的意識もしっかりした学生が多いと伺っていたので、お会いするのが楽しみでし
2023.08.27 11:30ベルサイユのばら同好会 オンライン・オフ会vol.78月26日、ベルサイユのばら同好会 オンライン・オフ会 vol.7「ルイ16世陛下、アンドレお誕生日おめでとう」を開催しました。1754年8月生まれのルイ16世とアンドレ・グランディエ。ルイ16世は23日、アンドレは26日が誕生日で、開催日はアンドレの誕生日当日でした。アンドレの誕生日は、1789年8月26日、人権宣言が採択されたためだと勝手に思っていましたが、参加された方からアンドレ誕生日秘話を教えていただきました。知らないことは多いものです。
2022.12.14 09:001793よみうりカルチャー横浜「マンガで読む18世紀 貴族編」今日は木原敏江先生の「花ざかりのロマンス」「虹の歌」を取り上げました。いずれも1793年のフランスが舞台です。🌹「花ざかりのロマンス」の主人公は革命軍を除隊して故郷に帰るアントワーヌ。旅路の途中で出会う、貴族のオディロンと彼が保護した孤児の少女ドミとの、わずか数日の物語です。「虹の歌」はイギリス貴族のルネ、カトリック王党軍のエギーユ、いつしかエギーユからルネに心を惹かれていく少女ベリの目を通して、フランス革命史の中でも凄惨なヴァンデの戦いが描かれます。1793年1月21日にルイ16世の処刑が執行され、10月16日にはマリー=アントワネット、11月3日に女性活動家オランプ・ド・グージュ、6日にフィリ...
2022.11.15 08:00アントワネット様の御用達日本工業大学オープンカレッジ 「フランス革命を懸命に生きた人々」第4回の今日は、マリー=アントワネットの御用達がテーマでした。御用達といえば、なんといっても有名なのは"モード大臣“ローズ・ベルタンことマリー=ジャンヌ・ベルタンでしょうか。ベルタンはマリー=アントワネットの衣装を1774年から、亡くなる1793年まで手がけたピカルディー生まれのモード商人です。ローズ・ベルタンとは後に付けられた呼称で、当時はマドモアゼル・ベルタンと呼ばれていました。マリー=アントワネットとマドモアゼル・ベルタンが生み出したモードの数々は、現代にもロココスタイル、アントワネット風として影響しています。 🌹もう一人、髪結い師のレオナール=ア...