2021.11.30 10:00アンピールの女神『啓蒙の世紀を生きた女性たち』5回目の今日は、ナポレオンの時代の女性たちでした。皇后ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ、タリアン夫人テレーズ・カバリュス、ジュリエット・レカミエ夫人。知性と美しさを武器に生き抜いた、魅力的な女性たちです。女性ならではの狡さもありながら愛し愛された彼女たちは、過酷な革命の時代を生き抜いたから強く、死と隣り合わせの恐怖も知っているから優雅に微笑むのでしょう。ナポレオンという稀代の英雄に愛されたジョゼフィーヌ、ナポレオンに疎まれたタリアン夫人とレカミエ夫人。愛の力で時代を動かした女性たちだと思います。そして、もう一人、財務長官ジャック・ネッケルの娘として知られるジェルメーヌ・ド・スタール夫人。女性が実名で本を出版するのが困難な時代に...
2021.11.23 10:30志に身を投じた女性たちフランス革命のヒロインといえばマリー=アントワネット。運命に従いフランス王妃となり、悲劇的な最期を迎えたアントワネットは自ら望んで生き方を決めることができませんでした。しかし、自らの意思でフランス革命の志士として生きた女性たちがいます。「啓蒙の世紀を生きた女性たち」今回は、ロラン夫人、シャルロット・コルデー、シモーヌ・エヴラール、オランプ・ド・グージュ、テロワーニュ・ド・メリクール、クレール・ラコンブを取り上げました。出身地も育った環境も違い、生き方も違う彼女たちの共通点は、自由と平等と友愛を目指したことです。そして、ロラン夫人、シャルロット・コルデー、オランプ・ド・グージュはマリー=アントワネットと同じ最期を迎え、テロワーニュ・ド・メリクールは精神を...
2021.11.19 10:5013歳のハローワーク キャリア教育授業某高校のキャリア教育授業のため、今日は少し遠方に行きました。対象は高校1年生。学生時代のことや、仕事に就いたきっかけや、ファッションの仕事のことをお話しました。
2021.11.09 09:30麗しき人の薔薇先日、デュセス・ド・モントベロ(Duchesse de Montebello) という名の薔薇を紹介したブログを拝読しました。美しいピンク色の薔薇は、ナポレオン1世(1769~1821)二人目の皇妃、マリー=ルイーズ(1791~1847)の女官長モンテベッロ公爵夫人(1782~1856)に捧げられたのだそうです。モンテベッロ公爵夫人ルイーズ=アントワネットは宮廷一の美女との誉れ高い女性で、ナポレオン軍のジャン・ランヌ元帥(1769~1809)の二度目の妻になりました。ランヌ元帥はナポレオンに「勇者の中の勇者」と言わしめた軍人で、1804年、ナポレオンが帝位に就くと元帥に叙せられた勇者です。しかし、家庭には恵まれず、最初の妻は他の男性と子をなして離婚。ナ...
2021.11.05 09:30虚像で語られるマリー=アントワネット11月9日に開催されるクリスティーズのオークションに、以前このブログにも記した、マリー=アントワネットが残したブレスレットが出品されるニュースが、昨日は様々なメディアで取り上げられていました。王妃マリー=アントワネットからマリー=テレーズ内親王へ、さらに欧州の王室へ旅したブレスレットは、どのような方に受け継がれていくのでしょう。
2021.11.02 06:00マリー=アントワネットがインスピレーション11月2日はマリー=アントワネットの誕生日です。1755年にオーストリアのホーフブルク宮殿で生まれたマリア=アントニアは、1770年5月16日にフランス王太子ルイ=オーギュストと結婚して、マリー=アントワネットとしての人生が始まりました。14歳と15歳の若い二人の結婚は、長きにわたるオーストリアとフランスの確執を、幸福な未来へ導く結びつきのはずでしたが、時代の波は容赦なく二つの国を引き裂き、外つ国から来た王妃は犠牲となるのです。マリー=アントワネットの贅沢は国を滅ぼしたといわれますが、王室の予算は当時のフランスの国家予算の6%。その中にアントワネットの経費が含まれていました。また、意外に倹約家のマリー=アントワネットは、コーディネートを変えてドレスの着...